着物の懸賞ハガキ当選の落とし穴

呉服屋さん、着物屋さんで懸賞ハガキを出したことはありませんか?

もう8年以上も前の話です

和雑貨と洗えるポリエステル着物をメインに展開していた着物屋さんがありました
(今は閉店してます)

店頭で、キャンペーンに応募してみませんか?と誘われました

タイトルも協賛先も、今では不鮮明なのですが

着物を着て京都に行ってみませんか?
みたいな感じで呉服業界協賛のキャンペーンでした

つまり、着物や帯が当選するって話です

店頭の箱にハガキを入れ込みました
(今、考えると既にそこから怪しい)

そして、少したった後のこと

当選ハガキが来ました!!

「反物が当選しました」

「お仕立ては当社依頼が条件です」

「お仕立て代金はお客様負担です」

当選の文字は大きく、詳細は小さな字で記載されていたように覚えています
ワタクシ、生まれて此の方クジ運などございません!!!

だから、そこで気づくべきだったのです
(しかし、ビギナーゆえに気づかない)

着物に憧れて

やっと自由に着物への愛を育もうとしていた

ビギナーには

30万円相当の反物が当選した

ハガキは、天にも舞い上がるようなものです
(よく考えれば、タダではないよね)

ワタクシ、嬉々としてハガキを握りしめて行きました!
待っていたのは……

反物はこちらの中からお選びくださいと共に

いろいろな展示商品です

はっ!と気づけば、鬼のような金額の帯をコーデされていて

こっそり電卓を叩いた金額提示をいただきます
(その正札の本来の意味は?値切り交渉がこっそりって何?)

そして、クロージングマジックワードで攻められます

ついにビギナーは撃沈!!

今、ワタクシの桐タンスの中に眠っている着物と帯でございます
(あまりにもフォーマル過ぎて普段に着れない)
(着てもいいけど、完全に極妻モドキか銀座のママモドキになる)

でも、ここまでなら当選した!嬉しい出来事で終わるのです
しかし!!

その後、足繁く通うほどにカラクリが分かってきました
その後にも、似たようなキャンペーンがあったのにワタクシには応募ハガキを勧めないのです

何故?1回当選しているから?

おそらく、見込み客集めのキャンペーンハガキだったのです

本当の懸賞付きキャンペーンであれば、何度も応募してもいいって話でしょ

一度当選した方は、ご遠慮くださいと最初に謳っていれば分かります

でも、同じタイトルのキャンペーンでもないのに応募してはいけない理由が見つからない

実母に、ふとこぼしたら

「それね、〇〇業界でもアルアルよ」

えええええっ!

キャンペーンは確かにあるそうなのです
でも、キャンペーンの販促品を個人でも買えるようにしているので
見込み度の高そうな人に当選したように持って行くのだとか

実母は、マメマメ度が低い人だったのでしなかったらしいです……

早く言ってよ~~~(T_T)

そんな苦い呉服屋体験を持つワタクシだからこそ
気持ちよく楽しい着物アドバイスが出来ると自負しております

ある夜のおとも♪